女子スピードスケート界エース・小平奈緒選手。小平奈緒選手は、女子500m・1000mの現日本記録保持者であり、1000mに関しては2017年12月になんと世界記録を樹立しました。これは個人のオリンピック種目で日本女子が世界記録を出すのは初めてという快挙となりました。
また小平奈緒選手はこれまで「ワールドカップ」や「世界スプリント選手権」、「世界距離別選手権」などの大会で数々の優勝を飾ってきました。
そんな小平奈緒選手、主に海外で『BOZE KAT(怒った猫)』というニックネームで呼ばれていますが、なぜこのようなニックネームで呼ばれているのでしょうか。
またソチオリンピック以降、見違えるほど強くなった小平奈緒選手ですが、その強さの秘密は何なのでしょか。
小平奈緒 プロフィール
本名 :小平 奈緒(こだいら なお)
生年月日:1986年5月26日
出身地 :長野県茅野市
血液型 :A型
学歴 :信州大学教育学部
身長 :165cm
所属 :相澤病院■ 小平奈緒 公式サイト
http://www.ai-hosp.or.jp/cloverlink/#box1■ 小平奈緒 ツイッター
https://twitter.com/Nao_kodaira
小平奈緒のあだ名(ニックネーム)・『怒った猫』の由来と強さの秘密は?
小平奈緒選手、初めてののオリンピック出場は2010年のカナダ・バンクーバーオリンピック。そのオリンピックで個人の成績としては、メダル獲得なりませんでしたが、女子団体パシュートでは日本女子スピードスケート界史上初となる銀メダルを獲得しました。
続く2014年のロシア・ソチオリンピックでもメダルを期待されましたが、500mで5位、1000mでは13位となり、残念ながらメダル獲得とはなりませんでした。
そのソチオリンピックの後、小平奈緒選手はスケート王国オランダに2年間拠点を置いてマリアンヌ・ティメル(Marianne Timmer)・コーチの元、力を伸ばしました。
そして小平奈緒選手は、2014/15年シーズンのワールドカップ500mで総合優勝を果たしました。
そのオランダで過ごした時、小平奈緒選手はオランダ語で『BOZE KAT(ボーズカット)』という愛称で呼ばれていました。
このオランダ語のニックネーム『BOZE KAT(ボーズカット)』、訳すと「怒ったネコ」となります。
では小平奈緒選手につけられた「怒ったネコ」というニックネーム、なぜこのようなニックネームがつけられたのでしょうか。
実はこのニックネーム、マリアンヌ・ティメル・コーチが、いつも頭が前につんのめりがちな小平奈緒選手のスケーティングフォームを見て、その修正のために
「“怒った猫”になりなさい」
と指導したことに由来します。
“怒った猫” というのは、背中を丸めて相手を威嚇します。この時の猫の状態というのは、重心は低くても肩と頭は下がりすぎずに、肩は少しつり上がり、いつでも飛びかかれるように戦闘態勢の状態にあります。
マリアンヌ・ティメル・コーチはこの “怒った猫” をイメージしてスケーティングすることを小平奈緒選手に伝えたのです。
このアドバイスにより、 “怒った猫” のスケーティングフォームを習得した小平奈緒選手は、次々とワールドカップにおいて優勝を飾っていきました。
以後、マリアンヌ・ティメル・コーチも驚くほど強さを増した小平奈緒選手を『BOZE KAT(怒った猫)』というニックネームで呼ぶようになりました。
そして、いつしか『BOZE KAT(怒った猫)』というニックネームがスケートファンの間で広まり、小平奈緒選手は “怒った猫” と呼ばれるようになりました。
前回のソチオリンピックから、見違えるほど強さをました小平奈緒選手、頂点を目指して頑張って欲しいですね。