「支持政党なし党」 佐野秀光代表の正体!候補者や議席獲得の可能性は

2016年参議院選挙の東京選挙区で、「支持政党なし」という選挙ポスターが4枚並んで貼られ注目を浴びた政治団体の『支持政党なし党』。

2017年10月10日公示の第48回衆議院議員選挙の比例東京ブロックに4人の立候補者を届け出をし、またも10月22日の投開票日を控え、ある “注意喚起” が広まっています。

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「支持政党なし党」と佐野秀光代表の正体

この「支持政党なし党」、なぜこのような名前の党名にしたのでしょうか。

これは、無党派層の有権者を誘導して、投票用紙の比例区に「支持政党なし」「支持なし」と書かせてて、得票を稼ぐことです。

もちろんこれがきちんとした政党名と知って投票する有権者もいるでしょうが、かなりの数の得票が、“勘違い投票”でしょう。

その結果、比例で当選させようという、いわば詐欺的なやり方です。

支持政党なし党 佐野秀光代表の正体は

(出典:http://www.sano-hidemitsu.jp/)


では、この「支持政党なし党」の代表とはどのような人物なのでしょうか。

「支持政党なし党」の代表は、比例区の候補でもある佐野秀光代表。年齢は45歳で、東京・大田区で「株式会社・情報通信ネットワーク」社を経営する実業家。

この「情報通信ネットワーク」社、主力サービスは登記簿情報をオンラインで提供するサービスとのこと。

そして、この佐野秀光代表、2009年には衆院選で「新党本質」代表を名乗って立候補、また2012年の衆院選にも「安楽死党」代表とし立候補、いずれも落選しています。

選挙での政策について、佐野秀光代表は公開ブログで、「自民党公明党の言う政策以外は絵に描いた餅」と語っています。

さらに「我々はできないことは言いません。責任を持って『政策なし』と言っているのです。」と、なんと政党として“政策を一切もたない”とのこと。

「支持政党なし党」2017年衆議院選挙及び2016年参議院選挙の候補者は

2017年衆議院選挙での、「支持政党なし党」の候補者は、以下の比例代表・東京ブロックに4名、立候補しています。

2017年衆議院選挙の候補者

■ 比例 東京ブロック
 佐野秀光
 本藤昭子
 中村治
 おおつき文彦


2016年参議院選挙での、「支持政党なし党」の候補者は、以下の比例代表2名、東京都選挙区に4名、北海道、神奈川県、大阪府、熊本の各選挙区に1名、計10名立候補しました。

2016年参議院選挙の候補者

■ 比例
 佐野秀光
 本藤昭子

■ 選挙区
 北海道選挙区:中村 治
 東京都選挙区:おおつき 文彦
 東京都選挙区:佐藤 ひとし
 東京都選挙区:さめじま 良司
 東京都選挙区:深江 孝
 神奈川県選挙区:片野 えいじ
 大阪府選挙区:佐野 明美
 熊本選挙区:本藤 てつや

「支持政党なし党」 議席獲得の可能性も?

2014年の総選挙において、「支持政党なし党」は比例代表北海道ブロックに候補者2人擁立、選挙結果は10万4854票を獲得していたのです。

これは社民党の5万3604票、次世代の党の3万8342票をはるかに上回るものでした。この時の得票率は4.19%。

この得票率は4.19%を、仮に全国区に置き換えると試算すると200万獲得する計算になり、1から2議席獲得する可能性もでてきます。

というのは、2010年の参院選で社民党は比例区で3.84%の得票率で2議席を獲得、2013年は2.35%で1議席、票数でいえば社民党は全国でおおよそ100万票でした。

2016年の参議院選挙においては、「支持政党なし」という党の目論見がある程度認知されたせいか得票率は減らしましたが、それでも比例代表で647,071票、得票率は1.16%と、かなりの票を得ました。

2017年衆議院選挙においても、もし比例区の投票用紙に「支持政党なし」もしくは「支持なし」と記載すると、この政治団体「支持政党なし党」が票を得ることになる、ということですから、「今回の選挙で票を入れたい政党がない」という方は注意が必要です。

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